irb

概要

Rubyのもう1つの実行方法であるirbコマンドの使い方を覚えます。

irbとは

前節でRubyのプログラムはrubyコマンドを使って実行すると説明しましたが、irbというコマンドを使って実行することもできます。 irbはInteractive Rubyの略で、対話的にRubyプログラムを実行することができます。

対話的にというとわかりにくいですが、この図のようにirbの中でプログラムを書くとすぐにその結果を得ることができます。 .rbファイルを作る必要がありません。

手軽にRubyを実行するときによく使う方法です。

はじめてのirb

それではirbを使ってみましょう。

irbコマンドを実行してください。

irb

すると、次のようなirbのプロンプトが現れます。

irb(main):001:0>

ここにRubyのプログラムを入力してエンターキーを押すとプログラムが即時実行されます。 適当にputs命令などを実行してみてください。

irbプロンプトはexitと入力すると抜けることができます。

式と結果

irbに入力したようなひとつひとつの短いRubyプログラムを「式」といいます。 Rubyのプログラムは複数の式が組み合わさってできています。

式は必ず「評価値」と呼ばれる結果を返します。 irbで=>の右側に表示されているのが入力した式の実行結果です。

練習問題

(1) simple prompt

irbコマンドを実行する時、次のように--simple-promptオプションを付けて実行してください。 普通にirbコマンドを実行するときとの違いを確かめてください。

irb --simple-prompt

(2) printとputs

irbputs命令とprint命令をそれぞれ実行して、違いを確かめてください。 なぜそうなるかも考えてください。

(3) 四則演算

Rubyでは電卓のような四則演算もできます。 演算子にはそれぞれ次の文字を使います。

  • 足し算: +
  • 引き算: -
  • 掛け算: *
  • 割り算: /

irbでそれぞれの演算子を使って計算してみてください。

割り算に違和感を覚えた方は、%という演算子も使ってみてください。